【新郎の衣装の種類】モーニングコートとは?
2015/10/27
モーニングコートとは?
乗馬用に前裾を大きく斜めに切った形状(カッタウェイ)で、18世紀のイギリス貴族の乗馬服に由来する。
貴族が朝の日課である乗馬の後、そのまま宮廷に上がれるようにとのことから礼服化して、19世紀には公式な場でも現在の背広の様に着用されるようになった。コートユニフォーム(日本の大礼服に相当する宮廷服)やフロックコートが廃れて行くに従い、昼間の最上級礼装とされるようになった。
現在の最礼装で内閣の組閣時で雛壇に立つお偉方が着用しているのがこちらのモーニングコート。
名前の通り午前中〜昼間にかけての着用といったルールがあります。
元来は朝の貴族散歩服であったモーニングコートは19世紀中頃に昼間の正礼装に定められました。
しかしながら、時間によって服装を変える習慣の無かった日本では、昼夜を問わずモーニングが正礼装となってしまってます。
現在結婚式では、時折新郎が着用することもありますが、多くは新郎の父親が着用する衣装として知られております。
燕尾服(テイルコート)との違いは?
フロントの裾がバックに向かうにつれ曲線を帯びながら長くなるデザインで燕尾服と似ています。
燕尾服との違いは、前身衣がチョッキ状に割れているか否かにあります。
燕尾服は両者ツバメの尻尾のように背中が二つに別れているのが特徴です。
また着る時間帯も異なり、燕尾服は夜の正装です。
こちらは貴族の間で着られていたフロックコートが進化したもので当時、乗馬がしやすい様にフロントがカットされこのような形のデザインになったと言われております。