タキシードの襟「ラペル」の種類
2018/11/14
タキシードの顔は襟(ラペル)
「襟のデザインが変わればあなたの表情も変わる?!」といっても過言ではないくらい、襟デザインはタキシードはもとより、全体のイメージに直結します。
そんなタキシードジャケットの襟(ラペル)デザインと言えばどれを選べば良いのか・・・知識がある方でも悩む課題です。
ここではそんなジャケットの「見た目」に関わる部分のラペルデザインを紹介致します。
燕尾服が簡略化したピークドラペル
礼服の元祖、燕尾服の襟の形の名残であるのがピークドラペルです。
最もフォーマルな表情のラペルデザインとされていますので、しっかりとした正装の雰囲気を出したい場合はこの襟のデザインが良いと思います。
ちなみにピークドのピークとは英語で「角や先端が立った」といった意味があり、「○○がピークを迎えます」など言われたりしますよね。
ピッと立ち上がったラペルは華やかさがありますし、胸元を綺麗に見せてくれるというデザインのメリットも。
バージンロードなど緊張したシーンや面持ちにも凛々しいスタイルが合いそうです。
スモーキングジャケットの流れを汲むショールカラー
綺麗目なデザインのカーディガンなんかにもよく使われていたデザインのショールカラー。
こちらはその形から別名「ヘチマ襟」という呼び名もあり、元々スモーキングジャケットという昔の貴族が自宅やラウンジでタバコを吸う時に着ていたジャケットの襟のデザインが元になっています。
その昔、タキシードが生みだした当事者がスモーキングジャケットを着用していたことからショールカラータキシードが誕生しました。
元がガウンのようにリラックスウェアである為、ピークドラペルに比べるとインフォーマルな印象を与えます。
パーティーのような披露宴、会場でしたらこちらもアリではないでしょうか?
昔のデザインタキシードに多いパイピングカラー
オススメではありませんが、よく聞かれますので一応ご紹介。
パイピングカラーとは、布(生地)の端を、細い布テープや別布で包んだディテールデザインのことを言います。
パイピング自体は、ほつれ止めや装飾といった意味で使用され、スポーツウェアやパジャマなどにも見られる仕様デザインで、別生地を襟端に縫い付けます。
「タキシードではあくまでも装飾としての役割であって可愛らしい印象になりますよー」と女性の衣装スタッフはこういうデザインを勧めて来るそうですが、
くどい上にシンプルで洗練された印象を台無しにしてしまうためあまりオススメできません。
ラペルは顔
ラペルはタキシードの顔です、あまり変な化粧はせずにナチュラルで洗練されたものを選ぶとしたら、ピークドラペルかショールカラーの二択になりそうですね。
どういう雰囲気に魅せたいかで、是非色々悩んでみてください!