【新郎の衣装の種類】フロックコートとは?
2015/10/27
フロックコートとは何か?
フロックコート(英:Frock Coat、米(別名):Prince Albert coat)は19世紀中頃から20世紀初頭にかけて使用された昼間の男性用礼装である。ダブルブレストで黒色のものが正式とされ、フロックコートとシャツ、ベスト、ズボン、ネクタイで一揃いになった。その後モーニングコートに取って代わられ、現在では前合わせがシングルのものも多く見られるようになり、結婚式で使われるくらいになった。
どんなデザインか?
フロックコートは上着丈が前も後ろも全体的に長いものです。
元々、ヨーロッパの寒い地域に住む農民達が外出着として着用していた物だと言われており、英国の貴族達の間でも着用されていました。
また現在でも修道士の着る袖の長い修道士服をフロックと呼びます。
現在のスーツの原点と言われるアイテムでもあります。
いつ、どんな時に着るものなのか?
近年まではクラシックフォーマルウェアの最礼服として
午前中から日没にかけての式典での正装として着用するルールが存在します。
主催者側の高い格式を持つものが着るものとされている理由から、新郎の父が着用するという古いしきたり的な事があります。
よって本来は新郎が着る衣装ではないのですが、ファンシーさのあるフロックコートは現在でも衣装屋さんに置いてあることがあります。
あまり見かけない気も、、、
モーニング・コート>ディレクターズ・スーツ>
テイル・コート>タキシード>ダーク・スーツ
こちらはフォーマルまでの順位を表したものになります。
この中ではモーニングコートの祖先となり同じクラスの扱いになります。
当時の貴族が馬に乗る際、丈の長いフロックコートだとジャケットの裾が邪魔になりモーニングコートが生まれたという説があります。
このような理由もあり当時は最礼装として扱われていたフロックコートですが現代ではあまり見かけなくなった絶滅危惧種でもありますね。
結婚式ではフロックコートがよい!という格別の理由がなければタキシードをレンタル or オーダーすることをオススメします。