タキシードのシャツの選び方
2015/10/25
目次
タキシードのシャツはスーツのシャツとは違う?
タキシードで着用するシャツは、白いシャツが一般的というのは言わずとも知っていると思います。
では具体的にどんなシャツがタキシードとの合わせに相応しいのでしょうか。
生地は?
素材はコットンでブロード地といわれる縦糸と横糸が均等に織り込まれた平織りの生地で、適度の光沢感と滑らかな肌触りが特徴です。様々なバラエティのあるスーツ用のシャツとは異なり、ほとんどがこの仕様になります。
※ブロードとは・・・表面がサラリとした平織りで、ドレスシャツの代表的な生地。
シャツの品質の決め手は縫製の良さなどもありますが、第一に生地です。細い糸をより細かく織った高番手なものが上質とされており、目安は100番以上です。
番手の数字が大きくなるにつれて、光沢感と柔らかさが生まれる一方、シワができやすくなるというデメリットもあります。
なお、ブロードは教会で僧侶が着用する法衣の素材として作られた生地でもあり、正装に使用されるというのにも納得です。
どんなデザインがタキシードのシャツなの?
まずは正統なデザインの説明ですが、以下のような写真が正当派です。
襟の形については、主にウイングカラーと呼ばれる立ち襟デザインで、先端が少し折れたデザインがクラシックな正装には相応しいとされています。
次に胸回りにギャザーを入れるデザイン(昔の貴族の服で見られるフリルのような)ものです。ヒダとも言います。
これが入るとフォーマルな雰囲気がグッとあがり、タキシードを羽織った際でのコーディネートの完成度も高まります。
そして袖口はダブルカフス(折り返しを付けた袖)にカフスボタンと、ここまでは正統派なデザインです。
オシャレな上級者はどうするか?
現在では通常のスーツのシャツと同じくレギュラーカラー(折れ襟)の仕様もモダンファッションとして取り入れる傾向もあり、襟型もその大きさや開き具合は様々です。
上記のデザイン以外だと比翼仕立て(フロント釦が外から見えない様に生地を被せる)ですっきりしたデザインも人気があります。
ルールを知りながら自分でアレンジを加えるのが洒落者
絶対にこうというよりはスタンダード(あくまでもシンプル)に+α(少し何かを足す、もしくは差し引く)のが現代のタキシードに合わせる「一歩先を行く」シャツスタイルです。
是非シャツのルールを自分なりに学び、そこからアレンジを加えてみてください。
もちろん正統派な着こなしでもOKです。
袖丈やバストなどサイズのあったものを着よう
シャツは中に着るものといえども、シルエットが良くないとジャケット全体の形もしっくりときません。既成品のシャツはなかなかピッタリ身体にあうものが無いのが残念です。シャツこそオーダーの一歩としてオーダーメイドしてみるのもよいでしょう。