【シャツも種類様々】オーダーシャツのボディの形の違い
目次
オーダーシャツのボディの形の違いについて
新郎衣装のタキシードに合わせるシャツのデザインに関しては別で説明しましたが、今回はオーダーシャツのボディの形、ディティールなどを紹介致します。
なおこちらは結婚式、新郎さんに限らずスーツでも同じですので是非ビジネスマンの方もご参考に。
ボディの形(シルエット)は自在
既成品となるとそうはいきませんが、オーダーメイドで仕立てるのでシルエットはゆったりから細身まで自在ですので、仕立て屋さんと相談しながら自分に合った形で作りましょう。
前身頃のデザイン
基本的な前身頃のデザインは前立てと呼ばれるボタンを閉じた際の身頃合わせ部分で、見た目の違いが出てきます。
①表前立て(プラケットフロント)
ボタンのついている箇所、縦に帯状の細長い生地が表面から見えるもので、トラッドな印象が強くドレスシャツの基本形といったところです。胸にギャザーの付いたフォーマルシャツにも使われています。
なお、新郎さんがタキシードに合わせる場合、シャツの胸元にイカ胸(ギャザー)を付けるならば前立て付きが条件です。
②裏前立て(フレンチフロント)
表前立てのような帯が表に無く、内側に折っているもので、イタリアのクラシコブランドに採用されている事が多いです。
表前立てに比べ見た目がすっきり見えますが、生地の分量も少ないので見た目の張りが弱い分フォーマルな印象はというよりかはリラックスした雰囲気に。
ビジネスシャツとしても見かけますが、ビジネスシーンではあえての洒落の合わせです。
③比翼仕立て(フライフロント)
前立て部分に更に生地を被せフロントボタンを見えなくさせたもので、フォーマルシャツのデザインとしてよく使われます。
ご覧の通り装飾感を無くしていますので、いい意味でデザインに対しての主張が無い分クラシックなスタイルを求めている方におすすめしたいデザイン。
バックデザイン
中々自分では見えないバックスタイルにもデザインの差があり着心地や見た目に差が出ます。
①背ダーツ
ウエストを細く見せるために内側からつまんで縫い付けたいわば「ウェスト部分を細くした跡」。
ボディの細いシャツによく見られるものでオーダーメイドでも入れたい方が多いのですが、背ダーツは無い方がすっきりと見た目が綺麗です。
オーダーシャツの場合は、ボディサイズにぴったりと合わせられるため特に必要は無いでしょう。
②サイドプリーツ
両肩、肩甲骨あたりに入ったプリーツで腕を回した際、背中にツッパりを感じにくくさせ稼動が
よくなります。着心地を向上させるデザインの一つで腕を上げた際の袖口が上がりにくくもなります。
③センターボックスプリーツ
ボタンダウンシャツやアメリカのシャツブランドに良く使われているものでサイドプリーツと同じ用途で入れられます。折り目が崩れると背中のシルエットが崩れやすいのですが、背中の大きな方にはオススメです。
因みにセンターボックスプリーツの上にあるループ上のモノはボタンダウンのシャツによく
見られるもので、ロッカーのフックに引っ掛けられる為に付けられたハンガーループといいます。
最後に
いかがでしょうか?シャツといえど様々なディティールがあり、特にオーダーシャツとなるとその可能性もかなり広がります。
新郎さんの場合は結婚式用途なので、定番のフォーマルな仕立てがオススメ。
スーツの場合はどういった用途で着るのかなども考えてオーダータキシードに合うシャツを仕立ててみてくださいね。