タキシードやスーツのお手入れ方法
2015/10/25
レンタルタキシードの場合は手入れ無用でクロネコヤマトに詰めて送ってしまえばいいのですが、せっかく購入したり、オーダーでタキシードを作る場合はそういう訳にはいきません。
そこでこちらではスーツやタキシードのお手入れ方法をご紹介します。
タキシードは何でできているかご存知ですか?
タキシードはウール(羊の毛)でできています。毛というのは人間の髪の毛と同じです。動物性の素材になります。
皆さんはお風呂に入ってシャンプーをした後、髪の毛をしなやかにしたりツヤを出すため、また保湿するためにリンスやトリートメントをしますよね?
間違ってボディーソープで髪の毛を洗うと、髪の毛はガッサガサになってしまいます。タキシードやスーツのウールも同様です。
タキシードの光沢感の源であるウールの油分が、街のクリーニング屋さんに出すと吹き飛んでしまい光沢感が失われてしまいます。そこで極力クリーニングには出さずブラッシングで汚れを落とすことをオススメします。
脱いだらブラッシングする
タキシードやスーツ自体はそう汚れたりするものではありません。着用後に洋服ブラシをかけてその日に付いたホコリや軽い汚れなどを落としましょう。
ポケットの中も丁寧に掃除する事をおすすめします。着用後にブラッシングする事で、ホコリなどを原因とする虫食いやシミをある程度防ぐ事ができます。
ブラッシングでは落ちない汚れなどをチェックして、どうしても洗濯の必要がある場合は本当に信用のおけるクリーニング店に出しましょう。ここでケチってはいけません。
ブラッシングに使うブラシはどれがいい?
洋服ブラシにはエチケットブラシや粘着テープを利用したものなど様々な種類がありますが、先の理由により動物の毛で出来たものがいいでしょう。
また大敵である静電気が起こりにくいものをオススメします。洋服についたホコリや軽い汚れをやさしく落とし、生地の繊維を整えるためです。
豚毛や馬毛の天然の毛を使用したブラシはきめ細かくコシがあり、静電気もおこりにくいので、デリケートなタキシードのような生地にはおすすめです。
保管方法も気を使おう
ブラッシングで取れない汚れがあってクリーニングに出す場合、クリーニング店から戻ってきたら、陰干しをして風を通しましょう。
その後、湿気の少ない所に保管しますが、空気を通さないビニール製のクリーニングのかけ袋は絶対にはずしてください。ウールは呼吸をする素材です。
不職布などホコリのたまりにくい、通気性のあるカバーをかけましょう。
シワはスチームであっという間にとれる
保管中にシワなどがつく場合がありますが、アイロンのスチームをあててみてください。ウールは最高の動物素材の一つで自然回復力があります。軽いシワならみるみるうちにシワが取れてきれいになるでしょう。
それでもシワが取れない場合は必ずハンカチなどで当て布をしてシワをのばしましょう。強く押しすぎないように気をつけてください。