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タキシードジャケットのベント

      2015/10/27

「出来る男は背中で魅せる」

ジャケットの後ろの身頃に入っている切れ込みを「ベント」といいます。

元々は抜け口や通気孔という意味を持つ ベント(vent)ですが、辞書によればventでベンツとも読み、こちらの場合はそのまま「服の背・両脇などの切りあき」という意味になるようです。

タキシードのベント

ベントの種類

ここでは3種類のベントのデザインをご紹介します。一見するとどれも一緒ですが、それぞれ特徴がありますのでタキシードをオーダーする時、スーツをオーダーする時は気をつけてみましょう。

■センターベント

センターベント

後ろの身頃、真ん中にに切れ込みがあるものをセンターベントと呼びます。そもそも乗馬をする際に裾が鞍に引っかかったりしない為と、窮屈さの解消と動きやすさを考えて作られたデザインです。

最近の細身なスーツでは良く見かけるデザインで、ジャケットの裾が開きににくく、細身のシルエットでも形が崩れにくい理由から現在多く採用されているベントの種類の一つ。

■サイドベンツ

サイドベンツ

後ろの身頃、両サイドに切れ込みがあるもの。切れ込みが2つあるので複数を表すs を付けてベンツと呼びます。腰に剣を差していた時代の名残りのデザインで剣を抜く時に、邪魔にならないよう設計された軍服から生まれたベントです。

また、パンツのポケットに手を入れた時のシルエットが崩れず美しいといった理由でブリティッシュスーツによく使われるデザインでもあります。

■ノーベント

タキシードのノーベント

ノーベントは切れ目が入っていないもの。上記2つのベントはあくまでも仕事の中(実用性)から生まれたデザインです。よって特殊な動作が求められず立ち姿の美しさを重視されたノーベントデザインがタキシードなどのフォーマルウェアのベントデザインになります。

オーダータキシードで作る場合はほぼこちらのノーベントがオススメ。(というかタキシード、燕尾服などはほぼこちら)

デザインの与える印象は?

センターベントは乗馬で「スポーティ」な印象

サイドベンツは軍服で「権威的」な印象

ノーベントはフォーマルで「エレガント」な印象

徐々に柔から剛といったイメージであります。

タキシードではノーベントが正解

上記の理由からタキシードにはノーベントが正解なのですが、サイズが合っていないとピタピタでお尻周りが窮屈になってしまいます。(お尻の大きな方は要注意。)

背肩を合わせるのは当然ですが、タイトシルエットが主流の時代なので、購入の際は直しで調節可能なお店かオーダーメイドで作るのがいいでしょう。

後ろ姿も抜かり無く。。。

参考:オーダータキシード.net 

 - タキシードの知識